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| 日時 | タイトル |
|---|---|
| 2023/08/23(水) 08:00 | MFBメンター通信 非婚化の問題は、哲学でしか解決できない? |
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MFBメンター通信
非婚化の問題は、哲学でしか解決できない?
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こんにちは。人間力研究所 MFBメンターの
Ennea ヒロこと 湯田博和 です。
人間力研究所とは、誰もがメンターと相談相手を持てる世の中づくりを目指し、
MFBメンターを育成している一般社団法人です。
私は妻と都心で、小さな結婚相談所を営んでいます。
日々、クライアントの若い方達と接していて、考えさせられること、教えられることが沢山あります。
衝撃的だったのは、30代半ばの女性の
「私、死ぬのは余り怖くありません」という発言でした。
もう半年以上も前のことになります。
「明日死ぬ、と宣告されたら? 仕方がないと思うかも」
色んな角度から、その発言の真意を一緒に探ってみました。
「メメント・モリ!(常に死を想え)」が習い性の私的には、動揺を隠しながら(笑)。
小説の類は余り読まず、映画やTVドラマも殆ど観ないこと。
(仕事で疲れ果て、休日は心の余裕がないのだそうです。)
いわんや人の死というものにナマで接したことが、生まれてから一度もないこと。
彼女いわく、
「自分の死というものに、本気で向き合ったことがない気がします。」
「自分の死は余りリアルじゃなく、眠りの延長のような気がしています。」
その彼女が、一度だけ感情を見せた瞬間がありました。
私が、「ご両親、(特に)お母さんが亡くなるのはどう?」と訊いた時でした。
一瞬の間ののち、
「それは辛いですね。色んな意味で(涙)」
絞り出すように答えてくれました。
さいきん『傲慢と善良』(朝日文庫)という小説を読みました。
作者は辻村深月さん。直木賞作家です。
或る会員が、作家のファンで、読んだというので、その方の内面を知るヒントになるかもと思い、私も読んでみようと思い立ったのです。
すると、他にも複数「私も読んだ」と仰る会員が現れたので、私のセッションの「課題図書」にしました。
書店に足を運んでみると、確かにベストセラーになっていました。
この小説、テーマはズバリ「婚活」なんです。
婚活や恋愛中の若い男女の、生々しい心理分析が「鋭い刃物で心を抉られた」とSNSなどで話題のようなんです。
作中では、(地方都市の結婚カウンセラーの口を借りて)
早く成婚できるのは、「自分が欲しいものがちゃんとわかっている人」
「自分の生活を将来どうしたいかがわかっている人」
つまり「ビジョンのある人」という意味の会話が出てきます。
主人公の女性の本当の悩みは、この「ビジョンがない」ことなのでした。
従順な性格と、そのコンプレックスもあって、進学や就職、結婚という自分の人生の一大イベントにまで、母親に干渉され、コントロールされています。
話は飛躍しますが(笑)、
宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』のテーマも、
「自分はこうやってビジョンを見つけて、生きて来た。君たちはどうだ?」
そう要約できるのかもしれません。
カウンセラーは、さらに続けてこう言います。
「出産のこと、老後のこと、このまま一人になってしまうのは怖くないのかと、本人よりも、親御さんが怖くて怖くて仕方ないから、まずは動く。焚きつける」
「そこに本人の意思はない」という言葉も、なかなか衝撃的でした。
そして小説の核心では、
「けれど、今は情報が溢れているせいか、どんな方でもまずは結婚の前提として恋愛を求める傾向が強いです。」
「自分にはこの人じゃない、ピンとこない。」
「たとえ恋愛経験が乏しくても、『この人ではない』と思ってしまう」
「皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。
傷つきたくない、変わりたくない。」
「高望みするわけじゃなくて、ただ、ささやかな幸せが掴みたいだけなのに、なぜ、と。」
自己肯定感が低い一方で、「自己愛」だけは異様に強い。
そして問題は、この「自己愛」が、こと他人の評価に対しては、
婚活で出会う相手に対しては、減点方式で、鋭利な刃物のように働いてしまう!
婚活市場での自己評価額と見合う相手が来なければ、
「ピンとこない」し、
「私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の値段とは釣り合わない」
どこまでも探し続けます。
これが婚活を難しくし、結婚そのものから遠ざける正体なのかもしれません。
「結婚はめんどくさい」
作家は、これが「善良さ」の中の「傲慢さ」の正体であり、
現代は「傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代だ」
と言いたいようです。
文庫の解説者は「現代をうっすらと覆う病理のようなもの」とさえ指摘しています。
「善良さの中の傲慢さ」言い得て妙ですよね。
とても身につまされ、考えさせられました。
さて、冒頭の会員の発言「私、死ぬのは怖くありません」に戻ります。
禅の教えでは、時間は未来から流れて来る、と説いています。
時制が、未来・現在・過去の順番です。
いま・ここがすべてなのはもちろんなのですが、この時制の本当に意味するところを、正直、私は、まだ会得できてはいません。
ビジョンが未来に関わる以上、ビジョンを想い描くためには、
この自分自身の「死」と真剣に向き合ってみる必要があるーー
そのことと深く繋がっていることだけはわかります。
彼女も、ビジョンを想い描くのがとても苦手な方です。
<了>
さて、人間力研究所には、様々な専門知識やスキルを持った個性的なメンターが勢揃いしています。
クライアントとして、カウンセリングを受けるも良し、セッションで癒されるも良し。
私たちメンターとつながって、「自分の道(ビジョン)」を見つけてみませんか!
【心理テスト+オンラインセッション!】
心理テストで自分のことを知ることができ、セッションでメンターとお話することでより深い理解を得ることができます。
簡易心理テスト+MFBメンタリングセッション30分を
3,300円で提供しています。(お一人様1回限りの特別料金)
https://mfbmentor.com/apply/
ぜひお試しください。
Enneaヒロこと 湯田博和のプロフィール:
https://mfbmentor.com/official-enneahirokazu/
最後までお読みいただきありがとうございました。
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東京都港区三田3丁目1―5 第1奈半利川ビル3階
TEL:03-5765-1127
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人間力研究所とは、誰もがメンターと相談相手を持てる世の中づくりを目指し、
MFBメンターを育成している一般社団法人です。
私は妻と都心で、小さな結婚相談所を営んでいます。
日々、クライアントの若い方達と接していて、考えさせられること、教えられることが沢山あります。
衝撃的だったのは、30代半ばの女性の
「私、死ぬのは余り怖くありません」という発言でした。
もう半年以上も前のことになります。
「明日死ぬ、と宣告されたら? 仕方がないと思うかも」
色んな角度から、その発言の真意を一緒に探ってみました。
「メメント・モリ!(常に死を想え)」が習い性の私的には、動揺を隠しながら(笑)。
小説の類は余り読まず、映画やTVドラマも殆ど観ないこと。
(仕事で疲れ果て、休日は心の余裕がないのだそうです。)
いわんや人の死というものにナマで接したことが、生まれてから一度もないこと。
彼女いわく、
「自分の死というものに、本気で向き合ったことがない気がします。」
「自分の死は余りリアルじゃなく、眠りの延長のような気がしています。」
その彼女が、一度だけ感情を見せた瞬間がありました。
私が、「ご両親、(特に)お母さんが亡くなるのはどう?」と訊いた時でした。
一瞬の間ののち、
「それは辛いですね。色んな意味で(涙)」
絞り出すように答えてくれました。
さいきん『傲慢と善良』(朝日文庫)という小説を読みました。
作者は辻村深月さん。直木賞作家です。
或る会員が、作家のファンで、読んだというので、その方の内面を知るヒントになるかもと思い、私も読んでみようと思い立ったのです。
すると、他にも複数「私も読んだ」と仰る会員が現れたので、私のセッションの「課題図書」にしました。
書店に足を運んでみると、確かにベストセラーになっていました。
この小説、テーマはズバリ「婚活」なんです。
婚活や恋愛中の若い男女の、生々しい心理分析が「鋭い刃物で心を抉られた」とSNSなどで話題のようなんです。
作中では、(地方都市の結婚カウンセラーの口を借りて)
早く成婚できるのは、「自分が欲しいものがちゃんとわかっている人」
「自分の生活を将来どうしたいかがわかっている人」
つまり「ビジョンのある人」という意味の会話が出てきます。
主人公の女性の本当の悩みは、この「ビジョンがない」ことなのでした。
従順な性格と、そのコンプレックスもあって、進学や就職、結婚という自分の人生の一大イベントにまで、母親に干渉され、コントロールされています。
話は飛躍しますが(笑)、
宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』のテーマも、
「自分はこうやってビジョンを見つけて、生きて来た。君たちはどうだ?」
そう要約できるのかもしれません。
カウンセラーは、さらに続けてこう言います。
「出産のこと、老後のこと、このまま一人になってしまうのは怖くないのかと、本人よりも、親御さんが怖くて怖くて仕方ないから、まずは動く。焚きつける」
「そこに本人の意思はない」という言葉も、なかなか衝撃的でした。
そして小説の核心では、
「けれど、今は情報が溢れているせいか、どんな方でもまずは結婚の前提として恋愛を求める傾向が強いです。」
「自分にはこの人じゃない、ピンとこない。」
「たとえ恋愛経験が乏しくても、『この人ではない』と思ってしまう」
「皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。
傷つきたくない、変わりたくない。」
「高望みするわけじゃなくて、ただ、ささやかな幸せが掴みたいだけなのに、なぜ、と。」
自己肯定感が低い一方で、「自己愛」だけは異様に強い。
そして問題は、この「自己愛」が、こと他人の評価に対しては、
婚活で出会う相手に対しては、減点方式で、鋭利な刃物のように働いてしまう!
婚活市場での自己評価額と見合う相手が来なければ、
「ピンとこない」し、
「私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の値段とは釣り合わない」
どこまでも探し続けます。
これが婚活を難しくし、結婚そのものから遠ざける正体なのかもしれません。
「結婚はめんどくさい」
作家は、これが「善良さ」の中の「傲慢さ」の正体であり、
現代は「傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代だ」
と言いたいようです。
文庫の解説者は「現代をうっすらと覆う病理のようなもの」とさえ指摘しています。
「善良さの中の傲慢さ」言い得て妙ですよね。
とても身につまされ、考えさせられました。
さて、冒頭の会員の発言「私、死ぬのは怖くありません」に戻ります。
禅の教えでは、時間は未来から流れて来る、と説いています。
時制が、未来・現在・過去の順番です。
いま・ここがすべてなのはもちろんなのですが、この時制の本当に意味するところを、正直、私は、まだ会得できてはいません。
ビジョンが未来に関わる以上、ビジョンを想い描くためには、
この自分自身の「死」と真剣に向き合ってみる必要があるーー
そのことと深く繋がっていることだけはわかります。
彼女も、ビジョンを想い描くのがとても苦手な方です。
<了>
さて、人間力研究所には、様々な専門知識やスキルを持った個性的なメンターが勢揃いしています。
クライアントとして、カウンセリングを受けるも良し、セッションで癒されるも良し。
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